永和システムマネジメント訪問メモ

Scrum Ba at Night(Scrum Ba at Night 参加メモ - キムラのメモ)で久しぶりにお会いした平鍋さんに「4月初旬に富山に滞在(帰省)するのでASF(AgileStudioFukui)を見学させてください!(個人で)」とダメ元でお願いしたところ「大丈夫ですよ」と快諾頂いたので、4/1という入社式やら元号発表やらで忙しいところにお邪魔させてもらいました。

▼目的

・永和システムマネジメントはどんな会社なのか?に興味があった。

・ASFはどんなビジネスなのか?を知りたかった。

福井駅

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福井駅といえばこれです。この広告は金沢、富山方面からの階段にしか設置していないので注意。

▼永和さんのビルまで

なんと平鍋さんに福井駅まで迎えに来ていただきました(ありがとうございます)。車内ではちょうど発表された新元号の話(令和、永和惜しい)や熱い地元愛の話や子供の教育(地元で育てたい)の話などいろんな話をさせてもらいました。

▼永和システムマネジメントについて

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永和システムマネジメントの沿革と概要を教えて頂きました。

・1980年創業、平鍋さんは三代目の社長。起業時はうなぎ養殖とソフト開発、どちらを仕事にするかで悩んだらしい、ソフトを選んでくれて良かった。

・1990年自社ビル建設、ただし半分だけ。会社が成長したら残り半分を建てると決めて10年後に残り半分も建設(有言実行!)。

・2000年頃からXPを始める(XPアンギャで全国を回る)。その後アジャイル事業を始める。

・現在はアジャイル、金融、医療、組み込みとITサービス(ASF)が大きな事業(金融と医療は(今は)アジャイル0%)。

・さらに詳しくはこちら(会社概要 | 永和システムマネジメント)

▼ASF(AgileStudioFukui)について
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詳しくはこちら(Agile Studio Fukui | アジャイル開発 | 永和システムマネジメント | 福井県)を参照。基本的に準委任契約でアジャイルを十分理解しているお客様と仕事をされているそうです(アジャイルを希望しないお客様とは別の請負チームがあるので対応可能)。

平鍋さんに「どうしてASFを始めたんですか?」と聞いたところ「福井にいる優秀なエンジニアに活躍の場(仕組み)を作りたかった」と熱く話されていました。私もある意味地方のエンジニア(かつ昔は受託の立場だった)のでその背景は非常に理解できます。

ASFのビジネスモデル(チーム貸しモデル)を支えるもの

・リモートやクラウド等の開発環境(インフラ)

アジャイルの認知度向上(アジャイルを理解する顧客の増加)

⇒地方IT企業でも”場所の制約なく顧客と一緒”に仕事ができるというビジネスモデル?

▼現場見学

ASFの3チーム、金融系の1チームを見学させてもらいました。

ASFチームは全てスクラムで開発していますが、使用しているツールはバラバラで各チームの背景に合わせて使い分けていました(顧客とリモート、顧客だけでなくメンバーもリモート(常にリモート)、顧客とツールを合わせて進捗確認、など)。作るモノと顧客とチーム状況などによって各チームのツールや仕事の仕方にそれぞれ特徴があり勉強になることばかりでした(様々な試行錯誤の結果だと思います)。

・スプリント毎の気分の見える化(+幸福とベロシティの関係調査)

・スプリント毎に席替え

・壁にタイムボックス etc..
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特にあるチームのワーキングアグリーメントが素晴らしくて「こんなチームと一緒に仕事がしたい」と強く感じるものでした。

・コミュニケーションにかけるコストを惜しまない。

・思い込みで進めるのは悪。

・止まっているタスクがあったら笑顔で指摘し合う。

・リファクタは聖なる活動 etc..
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モブプロ環境は和洋それぞれで一箇所ずつありました。(和へのこだわり、畳に障子に掘りごたつ式のテーブル!)
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金融系チームはウォーターフォール開発ですが、部分的にアジャイルを取り入れる試みを実践中でした(アジャイルな仕事の仕方はチームにも好評のようです)。顧客にも理解があるようで今後契約形態も請負から準委任に切り替えていきたいと話されていました。

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▼まとめ

・AgileStudioFukuiは

1)地方のエンジニアが活躍できる場(仕組み)である(そこにはあるのは地元愛)。

2)地方IT企業が場所の制約なく顧客と仕事ができるビジネスモデル?

と感じました。

※前提として開発環境(リモートやクラウド)の進歩とアジャイルの認知度向上、何より永和さんの企業文化(アジャイル老舗等)が深く関連しているのだろうと思います。

 

お忙しい中、案内をして頂いた平鍋さん、社員の皆さん、本当にありがとうございました。